前よりシンクが清潔になった
ようこそ 暮らしの道具コケットへ
日本の原風景のような農村で
築100年の古民家に暮らし、
実際に使って心から良いと思った
暮らしの道具を全国へお届けしています。
きちんと作られたもので長く使えるもの
デザインの普遍的な美しさにも
こだわっています。
おかげさまで10周年
当店は、2015年 雑貨&カフェCoquetteとしてスタートしました。2021年 大分県中津市から兵庫県朝来市へ移転。未曾有の大災害を経て実店舗を休店。Webショップ「暮らしの道具Coquette」として継続してきました。皆様のご愛顧によりこのたび10周年を迎えることができました。心より感謝を申し上げます。
あれから10年、そして今。
第二話 学校で噂の店では終わりたくなかった。
2015年。 ぼろ小屋を改装して始めたCafe Coquette。 開店初日のお客様は、たった一人だけ。 夫の幼なじみでした。 普通なら不安になる場面かもしれません。 けれど私はなぜか嬉しかったのを覚えています。 飲食業界では、最初のお客様が男性だと縁起が良いと言われていたからです。 「これはきっと大丈夫」 そんな根拠のない自信がありました。 今思えば、ただの楽観主義だったのかもしれません。 幸い、お店は一か月ほどでそれなりに賑わうようになりました。 お客様のほとんどは10代から20代の若い女性たち。 みんな口をそろえて言いました。 「学校で噂になってるんです」 店内はいつも明るくて賑やかでした。 けれど私は、その言葉を聞くたびに少しずつ不安になって行きました。 「学校で噂になる店」 それは一見すると良いことです。 でも同時に、 「流行が終われば忘れられる店」 ということでもあります。 若いお客様は客単価が低く、流行にも敏感です。 このままでは長く続く店にはなれない。 そんな予感がしていました。 そこで私は店の方向性を大きく変えることにしました。 ランチは二十四節気をテーマにした野菜中心のメニューへ。 店内の半分は天然素材のかごや器、暮らしの道具を扱う雑貨スペースへ。 ターゲットも若い女性から、大人の女性へ。 ゆっくりと時間を過ごせる場所へ。...
第一話 夫の失業から始まった店
2026年の今。 兵庫県朝来市でネットショップを営みながら、剣道具店を開業し、来年には飲食店も始めようとしています。 秋には築100年を超える古民家へ引っ越し、家族総出でDIYをする予定です。 そんな今の暮らしを見ていると、最初から計画通りに進んできたように見えるかもしれません。 でも実際はまったく違います。 そもそも私がお店を始めた理由は、とても前向きなものではありませんでした。 じつは、そのきっかけは、夫の失業でした。 2015年春。 当時の夫が職を失いました。 大分県中津市。 家族を持つ中年男性の再就職は簡単ではありませんでした。 長男は小学生。 長女はまだよちよち歩き。 私は専業主婦でした。 家計を支えなければならない。 でも、すぐに働ける場所もありません。 その時、真っ先に思い浮かんだのが飲食店でした。 実家がレストランだった私は、結婚するまでずっと飲食業の世界で育ってきました。 できることといえば、それしか思いつかなかったのです。 自宅と子どもの小学校の近くで物件を探しました。 見つけたのは、中津城の近くにある古い建物でした。 正直に言うと、ぼろ小屋でした。 けれど不思議なことに、初めて見た瞬間、改装後の姿が頭に浮かびました。 「ここをビーチハウスにしよう」 なぜそう思ったのかは今でもわかりません。 中津市は海沿いの町ではありますが、どちらかというと漁港の町です。 それでも私は、その直感を信じました。 こうして誕生したのが「Cafe Coquette」でした。 地元野菜をたっぷり使ったランチ。...





