奥会津金山町特産ってマタタビ細工だけじゃなくこんなに美味しいの
コケットでも人気のマタタビ細工の産地、奥会津金山町。作り手さんから思いがけないプレゼントが届いた。奥会津金山町の伝統野菜 赤かぼちゃ。さっそくお礼の電話をかけた。福島訛りの優しい声で栽培の様子やおすすめの料理法などいろいろ教わった。伝統工芸の作り手さんは農家さんであることが多い。夏の時期は農繁期で、マタタビ細工だけでなく竹かごなどの手作りのものは、製作が止まってしまう。今は旬の赤かぼちゃの出荷シーズンで大忙しなのだそう。
さて、いただいた伝統野菜の赤かぼちゃ。さっそく、最もおすすめだと聞いた「煮物」にしてみることにした。切ってみると、驚いた。切った途端に断面から水分が溢れだした。断面についた露を舐めてみたら、渋柿に似た少し渋さを含んだ味がした。甘いよ~とは聞いていたけど、うん、まさに、きっと相当甘いに違いない。さらに包丁を入れながら、水分量は多いのかもしれないけど果肉はしっかりしているからきっと煮崩れはそんなに心配いらないかもしれない。それでも、面取りはしっかりしておこうかな。一個まるまるカットしてしまったら、かなりの分量。食べきれるかな。まあいい、冷蔵庫にあったモロッコインゲンとベーコンも少し、お出汁をしっかり効かせて、おもいきって砂糖なしで煮てみた。やっぱり、お鍋から甘くいい香りが立ち上る。そんなに煮崩れることもなくいい感じだ。ひとつ鍋から取り出して味見してみる。すごい!本当にしっかり甘い。しかも、砂糖を使っていない自然の甘さだから、エグみもなくなんてすっきりした甘さなの。しかもホクホク感がすごくて、まるで栗?!もう、嬉しくなって、お気に入りの尾形アツシさんの器に盛ってみた。ちょっと盛りすぎたかな。こぼれ落ちそうなくらい乗せきれるだけ乗せてしまったけど、たくさん作ったし、ようし豪快に食べよう。せっかくなので、ちょっと調べてみた。福島県奥会津金山町特産の赤かぼちゃ。糖度はなんと18度。メロンより甘い。甘さの秘密は、吊り下げて栽培されることなんだとか。吊り下げることで太陽光がかぼちゃ全体に当たり、カロテンの含有量が増えて甘くなる。糖度が高く日持ちしないことや生産者が少ないことなどもあって、流通量も少なく幻のかぼちゃと言われているのだそうです。よくある赤かぼちゃは、正直甘くないうえ水っぽいものが多く、味は正直どうかなって思う物が多い。けれど、この奥会津金山町の赤かぼちゃは普通のかぼちゃに比べてかなり甘くてホクホクしている。なにせ一番いいのは、砂糖ゼロでもいいというところ。砂糖をカットしたいためにカボチャやサツマイモを活用することはよくある。けど、実際にはあまり効果的でなかったりする。でもこの赤かぼちゃならバッチリだ。お菓子だって充分甘く美味しいものになりそう。いやいや、正直すっかりハマってしまった。まだもう一つあるし、今度は何を作ろうかな。久しぶりに料理にワクワクさせてくれた赤かぼちゃとマタタビ細工の作り手さんに感謝です!
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