新たな命を吹き込む職人

岩津の家は築100年。
古民家の改築は、現代建築の技法や材料ではとうてい賄えないことも多い。
古民家の再生を得意とする大工さんに、しかも但馬の建築をよく知る人に今回のリノベーションをお願いしたいと思った。

ほうぼう探してやっと見つけたのが、藤本建築合同会社(但馬大工舎)の藤本誠さんだ。
初めて会ったときの感動を忘れない。
いたずら小僧のような笑顔で、但馬の暮らしをとても魅力的に聞かせてくれた。
ご自宅は築600年ちかくになるそうで、仕事の合間に少しずつ手を入れながら、古民家を再生させているのだとか。

古い屋敷を改築する際に要らなくなった建具や古材を貰いストックしている。
立派なお屋敷を解体した際に出た欅の太い梁があった。
べんがら色に塗られらた立派な梁。
今ではもうこれだけの材木をはじめから作ることはほぼ不可能なのだという。

何百年もの間、家屋を支えてきた太く大きな材木だが、まったく反り返ったり曲がったりすることなく、もちろん今でも十分使える状態にある。
それにはまず、腕のいい目利きの優れた木こりが山から木を切り出し、腕のいい大工が製材し梁に仕立てている。
幾人もの職人技が、この欅に梁という役割を与えている。
これからもまだまだ、この欅はいい仕事をしてくれそうだ。

材木だけでなく、古民家の暮らしのなかで住人と時を重ねてきた家具もたくさんストックされている。
「まだまだ使えるのにもったいなくてねえ」
あちこち少しずつ欠けたり抜けたりしているのだが、藤本さんの手によってまた新たな命を与えられる。
これから、岩津の古民家再生がはじまる。
但馬の大工によって新たな息が吹き込まれる。
但馬の暮らしを肌で感じとれる古民家に。
いまからワクワクがとまらない。

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兵庫県朝来市岩津186
TEL:079-677-1168

村の暮らし、はじめました。

私たち家族は、大分県中津市の店舗を閉じて、ここ兵庫県朝来市に引っ越して来ました。
朝来市での生活も気づけば早一か月。
来年、令和3年2月の新店舗オープンに向けて、準備をしている最中です。
代々続く実家の屋敷を改築して、レストラン、カフェ、グロッサリー&ショップを楽しんでいただける空間にする予定です。
屋敷と書きましたが、農家ですから、けして立派なお屋敷ではありません(笑)
但馬地方の伝統家屋で、いわゆる田の字づくりの古民家です。
築約100年超の古民家で、代々のご先祖たちがそれぞれの時代の暮らしにあわせ、それなりに増築や改築を繰り返してきました。
牛小屋がトイレになり、薪風呂がガス風呂になり、裏の畑が駐車場になり。

畑仕事も板についてきました(笑)
って、このへっぴり腰をみれば、はじめて鍬を持ったのがバレバレですよね。
なにせ、最も近いコンビニだって車で10分の田舎ですから、正直言って行くところもなければ、やることもないわけです(笑)

但馬地方は、これから日に日に寒さが厳しくなります。
近年は温暖化のせいか雪が積もらない年も多いと聞きますが、村の人たちがみな「今年は積もりそうだ」というので、いまから覚悟しなければと思っています。


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