オーガニック農園にて インタビュー【Coquette Talk On】第一話

「ちょっと食べてみ。」
そういって枝からちょんと切って差し出されたカラーピーマンを一口食べてみた。

あま~い!
なんだこれはってくらい甘い。
野菜をこんなに甘く感じたのは正直言って初めてだ。

なんでこの人の作る野菜は、どれもこれも美味しいのだろう。
ずっと前から抱いていた問いの答えを求めて、この日、コケットのある中津市から車で約1時間、大分県速見郡日出町にある「メープルファーム」さんに訪れた。

別府湾を望む高台にその農園はある。
この日は朝から急に冷え込んで、秋というより冬の気配を感じる肌寒い日だった。
農園は海風の気持ちいい高台にあると聞いていたので、厚めのシャツにパーカーを着込んで出かけたが、日出町に付いてみるとびっくり。
空は雲一つない晴天で、汗ばむ陽気。

約27年前、オーガニック農業のために大阪から日出町へ移住された岡井さんご一家。
当時は、オーガニック野菜はけして一般的ではなく、まだまだ特別な存在。
無農薬に取り組む農家さんは全国的にも少なく、それはつまりオーガニック農法に適した農地自体が少ないということだった。
そんな希少な農地を探し求めていたとき、ふとしたきっかけで日出町のこの高台の空き地に岡井さんはたどり着いた。
積極的に売りに出ていた土地というわけでもなく、あまり期待せずに訪れてみると、土地には草が茂り、ミカンの木は成るがままにたくさんの実をつけていた。
そのとき、地主の方が岡井さんのお子さんに「これあげよう。無農薬やで。」とミカンを一つもいでくれた。
岡井さんのお子さんは「へぇ~無農薬やって!」と目を輝かせ「めっちゃ美味しい!」と感激し、美味しそうにほおばった。

「それからやねん、あんたらやったら売ってもいいと言うてくれはってね。」
じつは地主の方は、これまでずっと有機無農薬で様々な作物を栽培してきた方だったので、この土地を引き継いでくれる人もオーガニック農家であってほしいという思いを強く持っていたのだった。
まさに運命の出会いだったのかもしれない。

ところで、私たちがこの農園に入って、まずはじめにとても驚いたことがある。
それは、地面がふかふかに柔らかいこと。

まるで真新しい綿布団の上を歩いているかのように、土中に靴がめり込んだ。
「これはねえ、草を生やしては切り、切った草がそのまま土に還るを繰り返してるからなんや。つまりそれだけ有機物が多いんや。」
この農園は過度な除草はしない。
自然に生えた雑草はそのまま放置して、ある程度で切ってそれがまただんだん土に還って行く。
その循環が肥沃な農地を作っている。
畑全体が堆肥化した土に覆われているかのように畑の中のどこを歩いてもふわふわの柔らかい土。
前の所有者の時代から有機農法を続け、重機を一切入れたことのない証でもあり、化学肥料などを一切取り入れずとも十分に肥沃な畑が出来上がっている。

紫水菜、ハンダマ、トマト、パプリカなどの野菜があちこちに一畝二畝ずつくらい様々な種類の野菜たちが並んでいる。

何も植えず休ませている畝には野花が咲いている。
結局はこの野花たちもいずれは畑の肥となる。

落ちて食べきれなかった栗もいずれ畑の肥料になっていく。
科学の力も機械の力も借りずにこの農園だけで循環している。

「これカボスね。この木だけでコンテナ3杯くらい採れるねん。」
ともかく農園にはカボスだけでなくゆずや甘夏など果樹もたくさん栽培されている。

「柑橘はね、原則的に無農薬いうのがないねん。無農薬で作るのはすごく難しいんや。
作物いうのは、同じ種類のものをたくさん集めるとそれなりの虫が絶対につく。
せやからうちみたいにあちこち色んなものが植わってると虫が付きにくいねん。」
なるほど~!そういうことか。
「カボス農園いうて何百本もカボスの木を植えてたらものすごい虫が付く。それぞれの作物に害虫がいるんや。
たとえば畑全部にジャガイモを植えてジャガイモ農園にしてしもたら、テントウ虫だましという虫がつくねん。
その虫は茄子も好むから、たとえば近くに茄子を植えてたら茄子も同じようにやられるわ。」
作物それぞれに好む虫がいて、たくさん植えたらそれだけ虫を呼ぶことになる。
だから無農薬で作物を育てるには、大量作付けをせず、さらに先の例のようにジャガイモと茄子などの同じ虫がつきやすい作物は離れた畑で栽培するなどの、テクニックを要する。
そういえば、以前訪問した福岡県のオーガニック農家さんも小さな畑をあちこちにたくさん持っていて、それぞれに違う作物を栽培していた。
よくテレビなんかで見る、見渡す限りのレタス畑みたいな大規模農園っていうのは、オーガニックでは無理なんですね~。
「あはは、そんなんしたら見渡す限りに農薬まかなあかんわ。」
一見ごちゃごちゃした空き地のようにも見える畑だが、ごちゃごちゃにはちゃんとした意味があったんだ。
(次回へつづく)

高橋 香 文


お話しをおうかがいしたのは、
オーガニック農園メープルファーム
岡井宏士さん八栄子さんご夫妻


ごはんとおやつと暮らしの道具店コケット
大分県中津市京町1484-6
TEL 0979-22-8234
駐車場あり

駐車場をご案内しますのでスタッフにお声掛けください。
住所検索されますとまったく違う場所に案内されることがあります。
迷った場合はご遠慮なくお電話を。

オーガニック野菜の生まれるところ

コケットのランチは野菜だけを使ったおばんざい料理です。
季節ごとに旬のお野菜を料理しています。
先日、コケットのランチにたびたび使わせて頂いてるオーガニック野菜たちが育つ農園「メープルファーム」さんを訪問しました。

大分県速見郡日出町。
別府湾を望む高台にその農園はあります。
11月も半ばのこの日、コケットのある大分県中津市は少し肌寒く、日出町はさぞかし寒いだろうと思ってある程度着込んで向かったのですが、着いてみるとあったか~い!
国東半島の北西と南東ではこんなに気候が違うのかと驚きました。

日出町は山と海が近く、まるで瀬戸内のような景色です。
農園のある高台からの眺めはとても美しく、別府湾の穏やかな水面がキラキラ輝いていました。
聞くとやはり気候も瀬戸内や四国によく似ていて温暖で日当たりがよく、愛媛などと同様、柑橘類が良く育つのだそうです。

無農薬栽培でもこんなにたくさん実がなるんですね!
ゆずなどの柑橘類は皮ごと料理に使うことが多く、無農薬というのは本当にありがたい。
皮も実も安心して食べられる。
今の時代、それだけでもご馳走です。

畑で採れたての野菜を頂きました。
温暖な気候のお陰かまだトマトがたくさん生っていました。
またこのトマトがめちゃくちゃ甘いんです。
まるでスイカ!
いや大げさじゃなく。

コケットのランチにときどき登場するのでご存知の方もあるかもしれませんが、この野菜はハンダマといって沖縄で主に栽培されることが多い葉もの野菜です。
水前寺菜とも呼ばれていて、抗酸化作用もある野菜で、昔は薬草として栽培されることも多かったのだそうです。
こんな珍しい野菜にも挑戦されているんですね。

オーガニックの野菜ってどんなふうに栽培されるのか、そもそも野菜って、もっというと私たちが食べるものってどんなふうに出来ているのか、見て触れて体験したことはまだまだたくさんあったので、ぜひ皆さんにお知らせしたいと思います。
この日の様子は、近いうちにまたCoquette Talk Onのコーナーで詳しくご紹介しますので、どうぞお楽しみに~。


ごはんとおやつと暮らしの道具店コケット
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迷った場合はご遠慮なくお電話を。

ショップカードが新しくなったよ。

ちょっと時間が空いたなと思ったら、なるべく写真を撮るようにしています。
撮り溜めた写真の中から、ショップカードにちょうどいいなと思うものを選んで編集するのだけど、これがなかなか決まらない。
ショップカード用にテーマを決めて撮影したわけではなく、商品写真として撮影したり、たまたま撮影チャンスがあって撮ったものだったりするので、ショップカードにちょうどいいかと思うとそうともいえなかったりする。
じゃあ、撮影の時にあらかじめ考えて撮ればいいじゃんと思うんだけど、それが案外そうして撮影したものは後で見直すとボツになることが多い。
偶然撮った一枚とか何気なく撮った一枚こそ、後から見直すとキラリと光る何かを持っていたりする。
なにせ技術も知識もなにもない素人撮影だから、とにかくたくさん撮ってその中のたった一枚あるかないかの偶然の神回みないなものに頼る訳です。(笑)
そうしてショップカードを作成し続けて、今回ではや8代目。


先日、歴代の全種類をファイルしてくださっているお客様がいて、こんな写真で申し訳ないやらお恥ずかしいやら、でもめちゃくちゃ嬉しかったです。
やっててよかったって心から思える本当に嬉しい瞬間でした。
ファイリングしがいのある写真を撮れるようこれからも努力と勉強を重ねて頑張ります!
今回から裏面の紹介文を改善しました。
読みやすくよりシンプルに分かりやすく構成しなおしました。
よかったら店頭で、どうぞお持ち帰りください。


ごはんとおやつと暮らしの道具店コケット
大分県中津市京町1484-6
TEL 0979-22-8234
駐車場あり

駐車場をご案内しますのでスタッフにお声掛けください。
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迷った場合はご遠慮なくお電話を。

いい仕事するんです。

キッチン道具の中でも使用頻度が高いのが「ザル」ではないでしょうか。
このアルマイト製のザル、底に脚がついてます。
たったそれだけなんだけど、そのお陰でぐんと使い勝手が良くなるのです。
脚がついていないザルの場合、シンクの底に洗剤が残ったままだったりしたら、そのまま置いて使うって訳にいかない。
けれど、脚つきならたとえシンクの底が汚れていても平気です。
例えば、ザルに茹でたうどんを流したとき、ついでにシンクもきれいになって一石二鳥。
洗った野菜の水切りもなんとなく早い気がします。

そしてこのザルの一番の醍醐味が「蒸器」としての使い方。
ザルより一回り大きな鍋の底に2センチほど水をはって、そこへ野菜を入れたザルを入れ、蓋をして数分間蒸します。
蒸し上がったらザルのままお皿にのせて食卓へ。
簡単に野菜料理が楽しめます。
つけタレに凝ってみるのも面白いですね。
バルサミコ酢や豆腐マヨネーズとか、生姜醤油やポン酢であっさりも美味しい。

台が付いてるだけのちょっとしたことなんだけど、そのちょっとしたことがこんなに暮らしを豊かにしてくれるなんて。
暮らしの道具は、文字通り毎日の暮らしをともにする相棒のようなもの。
使いやすくていい仕事をしてくれる暮らしの道具。
このアルマイト製のザルもそんな相棒のひとつです。


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