東屋/ご飯茶碗 (小)/黒飴
釉薬がはじけたところがあってぽつぽつした風合い。
高台もちょっとごつごつして土の感じする。
そこがまたいい。
お茶碗にごはんをよそう。
自然の恵み・命をいただく、そんなことを肌で感じさせてくれる。
手を合わせて「いただきます」
少し背筋が伸びるような思いになる。
つるっとしてつやのある深い黒色。
白いご飯がよりいっそう美味しそうに輝いて見える。
土づくり、ろくろ、仕上げまですべて職人の手で作られているからだろうか、それとも土の風合いのせいだろうか。
なんともいえない温かみがある。
丁寧に作られた食器でいただく食事は、自然と丁寧に食べるようになる。
米一粒も残すともったいない感じがしてくる。
人の手で作られた食器と、母の手料理と、家族で囲む食卓。
今日も自然の恵みに感謝して、ごちそうさまでした。
食器を長く使うには
「目止め」を行うことによって、器を長く良い状態で使うことができます。
粗土の素朴な風合いを持ち味とする伊賀焼は、液体や水気の多い内容物をいれたまま放置すると、底から水分が染み出すことがあります。
この作用は、お使いいただくうちに自然と解消されますが、事前に目止めを行うことによって軽減できます。
お茶を淹れた時、器の表面に黒い模様が表れることがありますが、これは、お茶に含まれるタンニンが土の鉄分と反応し、貫入を伝って黒く染み出たためです。
こういったことも目止めによって軽減できます。
絶対必要な作業ではないですが、やったほうが器が長持ちしますし、貫入によるシミもある程度防げます。
基本的には、買ったばかりの最初の一回でいいです。
思い出してときどきやる、というのも器を長持ちさせるには良いそうです。
【目止め】の方法
1)米のとぎ汁を入れた鍋に器を入れ、10分ほど煮沸します。
2)鍋ごと冷まし、冷めたら器表面のぬめりを拭い、自然乾燥させます。
3)乾燥後、さらに水洗いして充分に乾燥させてください
※お米のとぎ汁がない時は、水に小麦粉をちょっと入れたのでもOKです。
東屋/ご飯茶碗 (小)/黒飴
【商品詳細】
サイズ 直径125×高さ55mm
素材 陶器(三重県伊賀焼)
製造 耕房窯(三重県伊賀市)
デザイン 渡邊かをる
制作 東屋
Made in Japan(三重県伊賀市)
電子レンジNG 食器洗浄機NG オーブンNG
【注意事項】
職人による手作りのためひとつひとつ表情に違いがあります。
使用していくうちに貫入によるシミなどが目立ってくる場合があります。
長く良い状態でお使いいただくには、ご使用前の目止めがおすすめです。
器の内外に見える細かなひびは、伊賀の土の性質上、自然に発生するものでご使用に差し支えありません。
東屋
いつも静かにそこにあり、たしかに役に立つ。
人のからだに、環境に、負担をかけずに作られたもの。
声高に主張せず周囲と調和するもの。
現代の生活様式に則って改良された使いやすいもの。
使い終われば自然に還るもの。
優れた日本の名工がちによってつくられた、シンプルだけど使いやすく愛着をもって長く使える日用品を生み出しています。